2021年COMPUTEXフォーラム2日目:次世代テクノロジーの潜在力を発揮させる

台湾・台北(BUSINESS WIRE)– TAITRAが主催するCOMPUTEXフォーラムの第2日には、「クリティカル・テクノロジー」と「トゥモロー・テック」が取り上げられました。クアルコム、QCT、WINセミコンダクターズ、シーメンス、遠伝電信、NVIDIA、IBMといった世界的に著名なリーダー企業が5G、AIとIoT、量子コンピューティングの最新の動向に対する視点のほか、新常態を切り抜ける戦略について語りました。

台湾MOEA国際貿易局長のCynthia Kiangは、開幕の言葉の中で、最近の世界的なチップ不足がサプライチェーン抵抗力の重要性を示していることや、サプライチェーンの効率と安定性を確保する最良の方法が国際協力であることについて語りました。Kiangは、COMPUTEXが世界のリソースを統合してエコシステム・パートナーが未来のビジネス機会を探ることを可能にするプラットフォームになるものと予想しています。

クアルコム:モバイル・コンピューティングによるPCの未来の強化
パンデミックの始まりとリモートワークや遠隔学習への移行により、人々がPCを使用する方法は急速に拡大しました。クアルコム・テクノロジーズのモバイル、コンピューティング、インフラストラクチャー担当上級副社長兼ゼネラルマネジャーのアレックス・カトゥージアン氏は、PCがモバイル・オフィスの最良の協業ツールとなる中で、5Gが常時接続PCと相まって接続、モビリティー、生産性を促進している状況について独自の視点を披露しました。クアルコムはまた、常時接続PCの未来を実現するためにエコシステム・パートナーとの協業を継続していきます。

QCT5Gの新時代:大きな融合、エコシステムの全体、ゴールドな機会
QCT社長のMike Yang氏は、ITとCTの大融合について、またテレコム・エコシステムへの多数の新規参入者によって私たちの日々の生活に変化が起きていることについて語りました。それと共に、デジタル変革を推進して5Gネットワークの構築を進めるサービス事業者が増加しており、通信事業者や一般企業を含むあらゆる関係者に新たな機会が生まれることになります。

WINセミコンダクターズ:化合物半導体による未来の形成
WINセミコンダクターズ副会長のYu-Chi (YC) Wang氏(博士)は、スムーズな接続、精密なセンサー、効率的な電力を基盤としたライフスタイルを実現する上で化合物半導体が必須であることを強調しました。さらに、未来の生活は、6GによるユビキタスなAIアクセス、スーパーIoT、AIをベースとしたものになります。化合物半導体は、そのような未来を推進する上で中心的な役割を果たします。

シーメンス:産業5G、グリッド・エッジ、コネクテッド・モビリティーがスマートエコノミーの発展を加速させ、産業の技術革新や変革を推進
台湾は、包括的な業界バリューチェーンを持ち、ICTコンポーネントの世界的なサプライチェーンの中で必須の位置を占めています。シーメンス台湾の社長兼最高経営責任者(CEO)のErdal Elver氏は、台湾が製造業と都市インフラに5G革新アプリケーションを導入する上で明確な優位性を持っていると指摘しました。産業5G、グリッド・エッジ、コネクテッド・モビリティーでのシーメンスの世界をリードする技術とサクセス・ストーリーは、台湾が多様な分野でアプリケーション革新を引き起こすことを支援し、台湾が「デジタル国家、スマートアイランド」のビジョンを前進させることに貢献します。

遠伝電信:5GIoT、ビッグデータ、AIによる遠隔医療を通じた臨床インテリジェンスの実現
遠伝電信社長のChee Ching氏は、5G時代における医療アプリケーションについて語りました。5Gが支える遠隔医療は、高解像度、広帯域、低遅延、大規模接続といった特性を通じて遠隔で患者を診断することが可能です。遠隔医療は、ビッグデータとAIoTを使用して疾病の発見と防止を可能にし、スマート医療の新たな時代を招き入れます。Chee Ching氏は、長期的なケアが遠隔医療の延長線上にある領域だとも指摘しました。台湾が2026年までに超高齢化社会になることが予想される中で、遠伝電信は、これがビジネス機会となるだけでなく社会的責任でもあると見ています。

NVIDIA3Dワークフローへの対応により共有バーチャル世界にわたる協業の強化
NVIDIAの世界開発者関係責任者兼オムニバース・ゼネラルマネジャーのRichard Kerris氏は、ハイブリッド就労の普及によって労働力の分散が通常のことになると指摘しました。しかし、遠隔労働は、3Dワークフローの課題を大きなものにしました。バーチャル協業とシミュレーションの新しい革新的プラットフォームのNVIDIAオムニバースは、複数の業界にわたる個人や企業が複雑な3Dワークフローの課題に対応できるようにすることができます。そのために、ユーザーやコンテンツ作成ツールを結び付け、共有バーチャル世界にわたってAIを利用できるようにします。

IBM:量子コンピューティング
日本IBM研究開発担当バイスプレジデントの森本典繁氏は、量子コンピューティングがあらゆる人々に利用可能になる上でのハードウェアとアプリケーション開発の障害は、まだ克服されていないと述べました。現在IBMは、業界やNTUなどの大学と協業関係にあり、金融、化学、素材業界に重点を置いています。

2021年COMPUTEXフォーラムと基調講演はすべて#COMPUTEXVirtualオンライン・プラットフォームCOMPUTEXユーチューブ・チャンネルで現在視聴可能になっています。

詳細情報:
COMPUTEX : https://www.computextaipei.com.tw/
InnoVEX : https://www.innovex.com.tw/

国際コンピューター見本市(別称:COMPUTEX)について:
1981年に設立された台北国際コンピューター見本市は、サプライチェーンとIoTエコシステムを網羅した世界有数のICT、IoT、新興企業のための見本市の1つです。台湾貿易センター(TAITRA)と台北市電脳商業同業公会(TCA)が共同で開催する台北国際コンピューター見本市は、台湾の包括的なICT集団を基盤とし、ICT確立されたブランド企業から新興企業まで、またサプライチェーンからIoTエコシステムに至るまで、ICTのあらゆる領域をカバーしています。台湾は、強力な研究開発能力および製造能力と、知的財産権(IPR)保護を備えているため、世界的な技術エコシステムでパートナーを探している外資系企業や投資家にとって、戦略的な目的地となっています。台北国際コンピューター見本市をウェブサイト(www.computextaipei.com.tw)とツイッター(@computex_taipei、ハッシュタグ#COMPUTEX)でフォローしてください。

COMPUTEX 2021 Virtualについて:
テクノロジーのパイオニアとして、COMPUTEXはデジタル変革の受け入れの最前線に立ってきました。そして2021年、このイベントはオンラインで開催されます。COMPUTEX主催者の台湾貿易センター(TAITRA)は、世界の主要なテクノロジー・プレーヤーと共にAI駆動のバーチャル・プラットフォームである#COMPUTEXVirtual(世界のスタートアップとイノベーションを紹介する#InnoVEXVirtualを含む)を展開し、距離という障壁を超えた卓越したバーチャル展示体験を提供することを目指しています。

https://virtual.computextaipei.com.tw/で#COMPUTEXVirtualについてご覧ください。

TAITRAについて:
1970年に設立されたTAITRAは、台湾を代表する非営利貿易振興機構です。政府と各種業界団体が後援するTAITRAは、企業の世界的な事業範囲の拡大を支援します。台北に本部を置くTAITRAは、1300人の専門家からなるチームを擁し、桃園、新竹、台中、台南、高雄の5カ所に拠点を置き、世界63カ所に事務所を構えています。TAITRA

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