COMPUTEX Virtual 2021 盛況で閉幕

【2021年6月30日=台北】

COMPUTEX 2021 Virtualは本日(30日)盛況のうちに閉幕しました。主催者である台湾貿易センター(TAITRA)は34カ国からの出展企業との連携のもと、当展示会初の試みとしてAI(人工知能)を活用したバーチャル展示会プラットフォーム #COMPUTEXVirtualを導入し、1ヶ月にわたったオンライン展示会の開催を実現しました。今年の開催では世界中から多くのテクノロジー大手が集結し、国内外のメディアによる報道件数は1,839件に上りました。また、参加者の最も多い上位10カ国の日本・インド・アメリカ・中国・韓国・ベトナム・ブラジル・スリランカ・マレーシア・インドネシアをはじめ、計104カ国から延べ40万人近くがオンラインで参加しました。#COMPUTEXVirtualではインターネットとデジタルテクノロジーの活用によって地理的制約を乗り越え、過去の開催では来場することの難しかった参加者やバイヤーにアクセスすることができました。TAITRAの統計では、参加者の70%以上が直近5年以内で初めての参加でした。この結果は、時空の制約を超えたオンラインでの開催が出展者の認知度の向上や商機拡大に貢献し、当展示会の世界を代表するICT見本市としての影響力が拡大したことを示しています。

テクノロジージャイアントが集結 業界の展望を分析
COMPUTEX 2021 Virtualの特長の一つとして、多角的な視点からテクノロジー業界の未来を展望する講演やフォーラムが多くの注目を集めました。長年にわたって築いたネットワークを駆使し、TAITRAは国内外のテクノロジー大手から多くのキーパーソンを今年のCOMPUTEX KeynoteとCOMPUTEX Forumに招きました。AMD、Arm、Check Point Software、Delta、Far EasTone Telecom、IBM、Intel、Micron、NVIDIA、NXP、QCT、Qualcomm、Siemens、Supermicro、WIN Semiconductors等の重要企業から20名のCEOや経営層が登壇してテクノロジーの最新動向、先進技術や新製品を紹介し、その動画総再生回数は200万回を突破しました。多くの登壇者は「世界のテクノロジー・エコシステム」に焦点を当て、コロナ禍においてテクノロジー企業はビジネスパートナーと連携して顧客のDXの推進に協力することで業界全体の発展に寄与すべきであると述べました。また、台湾は世界のテクノロジー・エコシステムにおいて重要な役割を担っており、今後も台湾への投資を継続することも言及されました。

多彩なパビリオンで最新製品を展示 人気検索ワードは「ゲーミング」
#COMPUTEXVirtualのオンライン展示会ではAcer、EBRD(欧州復興開発銀行)、Garage+(時代基金会)、GIGABYTE、Intel等の出展企業がパビリオンを開設しました。また、スタートアップに特化した展示エリア #InnoVEXVirtualでは21カ国から81のスタートアップチームが出展したほか、フランス、韓国、オランダ、EBRD、TAcc+(台湾発の最新型アクセラレータ)、桃園市がパビリオンを開設しました。その中でも初出展となるEBRDのパビリオンでは、東ヨーロッパ、アフリカ、西アジア等の新興国から出展したスタートアップと世界のテクノロジー企業との交流が活発に行われました。

COMPUTEX 2021 Virtual では#COMPUTEXVirtualを先進テクノロジーを推進するプラットフォームとして位置づけ、台湾のAIスタートアップでユニコーン企業のAppier社と連携してAIを駆使した様々な機能を搭載しました。AIによるレコメンド機能やビデオ通話、ミーティング予約、リアルタイムチャット等のコミュニケーションツールを通じて参加者のニーズに合ったサービスを推薦し、参加者一人ひとりに寄り添った参加体験を提供することができました。TAITRAの統計では、開催期間中に#COMPUTEXVirtualでのエンゲージメント数が百万回を超え、中でも「ゲーミングとXR」、「5G通信とインターネット」、「InnoVEX」は参加者が最も興味を持つ展示エリアであり、「ゲーミング」は検索回数の最も多いキーワードでした。コロナ禍によりゲームや通信への需要が拡大し、それらに関連する新規産業の発展をも牽引したことがうかがえます。

オンライン商談で商機拡大狙う COMPUTEX d&iアワード受賞製品の展示会開催決定
オンライン展示会の期間に合わせて開催されたオンライン商談会では、30以上の国からの参加企業が計251回の商談を行いました。さらに、革新的な製品を表彰する2021 COMPUTEX d&iアワードの受賞製品も発表され、#COMPUTEXVirtualでは受賞製品の専用展示エリアが開設されました。受賞企業を支援するために、TAITRAは今年の10月に日本とマレーシアで受賞製品の展示会を開催し、コロナ禍の中でも最新テクノロジーと直接触れ合える場を設ける予定です。

2022年のCOMPUTEXに乞うご期待
COMPUTEX 2022は2022年5月24日~27日の開催を予定しています。TAITRAは来年の開催においてより良い参加体験を提供し、テクノロジー業界とともに世界のテクノロジー・エコシステムの実現に貢献し続けていきます。

展示会の詳細情報については下記をご覧ください。
COMPUTEX公式ホームページ: https://www.computextaipei.com.tw/
InnoVEX公式ホームページ: https://www.innovex.com.tw/

 

■COMPUTEXについて
COMPUTEXは1981年の初開催以来、40年にわたり世界のICT産業とともに成長し、業界の発展や変化に寄り添ってきました。今では毎年世界中から4万人を超えるバイヤーが参加し、世界のトップ企業に対する新製品発表の場として選ばれるアジア最大の見本市となりました。
世界のICT産業のサプライチェーンにおいて中心的な立場にある台湾を拠点に据え、COMPUTEXはこれからも分野の垣根を越えて世界の最新テクノロジーを結びつけることに貢献し、「世界のテクノロジー・エコシステムを創る」という目標の実現を目指します。

COMPUTEX 2021 Virtualについて
テクノロジーの最前線を発信し続けてきたCOMPUTEXはデジタルトランスフォーメーションの波に乗り、2021年COMPUTEX 2021 Virtualとして開催します(各国のスタートアップやベンチャー企業に特化した展示エリアや、バーチャル展示会#InnoVEXVirtualを含む)。主催者である台湾貿易センター(TAITRA)は世界のトップ企業と連携して国を跨ぐテクノロジー・エコシステムの構築に取り組むとともに、バーチャル展示会プラットフォーム#COMPUTEXVirtualにAIを導入し、精度の高い出展・参加体験を提供することにより国際展示会の新たなスタンダードを確立します。

■台湾貿易センターについて
台湾貿易センター(TAITRA)は、台湾の対外貿易促進を目的に、台湾経済部及び業界団体により設立された公益財団法人であり、台湾で最も重要な公的貿易振興機構です。台湾国内では台北本部のほか桃園・新竹・台中・台南・高雄の5ヵ所に拠点を設け、海外では63カ所の海外拠点に加え319カ所の国際貿易推進機関と協力協議を締結しており、計1,300人を超える経済・貿易の専門家が常駐しています。TAITRAはこうしたグローバルネットワークを通じて国境を越えた迅速なサービスを提供し、企業の世界市場への進出をサポートするとともに、台湾経済のさらなる発展を目指します。

【COMPUTEX広報事務局】
共同ピーアール株式会社  担当:竹村、亀田、姜
E-mail: computex-pr@kyodo-pr.co.jp

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